困難な女性を支援する支援者養成講座 終了しました

令和7年9月27日(土)、連続講座「困難な女性を支援する支援者養成講座」全12回が終了しました。

この講座は、赤い羽根福祉基金特別プログラム「被害者やその家族等への支援活動助成」の助成を受け開催されました。

 

 

 

 

 

最終日は、午前は田中志保さん(シングルペアレント101、静岡市議会議員)、田村順子さん(株式会社MIYO)、加山勤子さん(公共財団法人静岡県国際交流協会)の静岡で女性の支援活動を続けている3名を講師としてお招きし、それぞれの女性支援に関する思いや活動を話していただきました。

午後は講師を交え、地域にどのような女性の支援が必要かをテーマに話し合う中で生まれたアイデアをグループワークでまとめました。

 

本講座は、県内外で活躍する研究者や支援者の方を講師に迎え、DVや性暴力、虐待などの被害を受けた女性の支援者を地域に養成し、困難な状況にいる女性が地域で安心安全に過ごすことができるような居場所を作りたいという思いで実施しました。

基礎編では、女性が暴力の被害を受ける現状や背景、被害後も続く生きづらさなど支援に必要な知識を講義形式で学び、実践編では実際に支援活動をしている講師のお話やグループワーク、相談のロールプレイなど充実した内容となりました。

 

 

 

 

 

DVや性暴力などの被害を受けトラウマを抱えた女性は、様々な事情から助けを求めることが難しかったり、被害を逃れたあとも身近に頼れる人がいない中で孤立してしまうということが起こりやすいと言われています。

被害を受けた女性が、孤立や孤独に陥らないよう安心して地域で暮らしていけるようになるには、中長期的な支援が必要です。

被害の後も人生は続きます。

被害の最中も、その後も継続して共に歩む支援者が地域に増えることが求められています。

 

 

 

 

 

 

受講者からは、「女性が気軽に立ち寄れ、相談できるところが地域にあると良い」「被害者が自分のことを語ることの必要性を感じた。語り合いの場所があると良いと思う」「居場所づくりに関わってみたい」という感想がありました。

講座は9月27日(土)をもって終了しましたが、今後フォローアップ講座を開催する予定です。

※フォローアップ講座については、今回の連続講座に参加くださった皆様に個別にご案内いたします。

引き続き、今後も静岡県内で支援の輪を広めていきたいと思います。

この講座にご参加くださった皆様、ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

今回、赤い羽根福祉基金の助成により、基礎から実践まで充実した内容の講座を開催することができました。

受講者の皆様からも、「毎回、全国で活動する講師のお話が聞け、幅広く女性の被害者支援について学べる講座を静岡で受けられるのはありがたい」という声がありました。

DVや性暴力といった女性に対する暴力は、被害者の心理や事情が周囲の人に理解されず、被害の深刻化や孤立につながってしまう現状があります。だからこそ、被害者の意思を尊重して関わることのできる支援者の存在が必要とされています。

さらに、女性の被害者を取り巻く環境は複雑化しており、社会の状況や制度など、支援のためには正しい知識や新しい情報を知ることが必要です。また、他の地域の先進的な取り組みを学ぶことも地域の支援を充実させることにつながります。

赤い羽根福祉基金のプログラムにより、今回、多くの方に被害者支援を学ぶ機会を提供できました。

ご寄付くださった皆様に心から感謝申し上げます。

 

今後も静岡県内で被害者支援の輪を広げていけるよう活動していきたいと思います。